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逆子のお灸

ホームページの治療メニューとしては掲げていませんが、当院では逆子治療も行っています。

 

逆子治療  約40分    5,000円(初診の方は別途初診料がかかります)

 

「三陰交」「至陰」という足のツボにお灸をして、逆子の改善を図ります。(鍼は原則使いません)
当院では、お灸の温かさがお腹の中の赤ちゃんに心地よく届くような、「胎児に優しい治療」を心がけています。

週数にもよりますが、基本的には週に一度のペースで受けていただきながら、ご自宅でも毎日セルフお灸をお願いしています。(ご自宅用のお灸は無料でお分けしています)

外来治療、訪問治療どちらも可能です。

逆子でお困りの方はどうぞご相談ください。

 

湘南さがみはりきゅうマッサージ

http://www.ss-harikyu.jp/

「新型コロナウィルス感染防止のための取り組み」

感染防止対策取組書

 

「自宅でお灸」のススメ

疲労やストレスが溜まりに溜まってどうしようもない!という方のために、自宅でできるセルフケアとして、お灸のやり方をご紹介したいと思います。

 

一人でもできるような手足のツボをご紹介します。

今回は「労宮」というツボ。精神的なストレスがあったり、心が落ち着かなかったりする時に効果的と言われています。

 

<用意するもの>

・お灸(写真は熱量が弱めの「せんねん灸の奇跡ソフト」と「はじめてのお灸moxa」。Amazonや楽天などネットで購入できます)

・サインペン

・ライター

・水入りの小皿

 

1. ツボを探す

労宮のツボは手のひら、 指を折り曲げた時に中指の先端が当たる場所です。

サインペンで印をつけます。

2. お灸に火を点ける

指の近くで火を点けると危ないので、火を点けてからお灸を火に近づけるようにするとより安全です。

3. お灸をツボに置く

台座部分をつまんでツボに置きます。この時、燃焼部分が近いので注意してください。

ホカホカとした温かさがツボに染みます。

棒の部分が燃焼した後もしばらく温感が続きます。

4. お灸を取る

もし途中でチリチリとした感覚を強く感じたら、その時点で台座をつまんでひねるようにはがし、水入りの小皿に入れます。台座が熱い時がありますので注意してください。

特にチリチリが強くなければ、温感を感じなくなるまでつけていて大丈夫です。その後、水入りの小皿に入れます。

 

古来、日々の養生法として、また病気の治療法として親しまれてきたお灸。火の取り扱いにじゅうぶん注意していただきながら、ぜひ試してみてください。

お灸のこと、また個々の症状に適したツボのことなど、随時ご相談に応じていますので、メールやお電話でお気軽にお問い合わせください。

 

湘南さがみはりきゅうマッサージ

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(伊勢原・厚木・海老名・座間・相模原・秦野・平塚・茅ヶ崎)

どれくらいのペースで通えばいい?

鍼灸の施術を受ける時、「どれくらいのペースで通えばいいか」ということが気になる方も多いのではないかと思います。

 

これについては、「症状にもよりますし、また患者さんのライフスタイルにもよりますので、なかなか一概に言えません」と言うのが一番正直で誠実な答えかもしれません。

 

私としては、基本的には患者さんにとって無理のないペースで受けていただくのが一番と考えていますので、経過を見つつご判断いただければと思います。

 

ただ、目安というものがあると特に初めての方には分かりやすいかと思いますので、これまでの経験を踏まえて参考としてお示ししてみます。

 

「スタンダードコース」の場合

3〜7日に1回のペースで、1〜3回。(目安です)

必ずしも症状がゼロになるまで受ける必要はなく、症状の度合いが10→3くらいまで軽減されれば、その後は日常生活の中で、セルフケアで済む場合も多いです。

その後、予防目的やメンテナンス目的で受けられる場合の頻度は、完全にお任せしています。ライフスタイルに合わせて、お好きなペースでご利用ください。

 

「トータルケアコース」の場合

7〜14日に1回のペースで、3〜5回。(目安です)

このコースで扱う症状は多岐にわたりますので、目安として示すことさえも本当は難しいです。

上記くらいの回数で改善するものもありますし、ある程度の時間を要した後に改善されるものもあります。

特に、症状が「年単位で慢性的な場合」、「心理的、身体的ストレスが強く関わっている場合」、「ライフサイクルと関わっている場合(更年期、子の独立、親の介護、転居、転職、退職etc)」などは、ある程度の期間を要する場合があるかもしれません(短期間で変わっていくケースももちろんあります)。

実際には、はじめは上記のように7〜14日おきに1回のペース、その後は14日〜1ヶ月に1回のペースで受けていただくことが多いです。

 

例えて言うと「タイムを競わない市民マラソン大会」のようなものになるでしょうか。

脇目も振らず全力疾走してしまうと途中でバテてしまいます。時間に追われることなく、むしろ「今ここ」の風景に目をやりながらゆっくり進んだ方が、かえって変化を感じやすいかもしれません。

ゴールに向けて、「より良い道のり」を、「無理のないペース」で近づいていけるよう伴走いたします。必ず新しい気づきがあります。一緒に進んでいきましょう。

 

 

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冷えは万病のもと 〜鍼灸で温活〜

この冬は暖冬で、例年に比べて気温の高い日が多いですが、それでも風は冷たく、お日さまの出ない日はやはり寒さを実感します。

こんな時期は、手足の冷えに悩む方も多いのではないでしょうか?

 

人間は、中枢のはたらきによって、脳や内臓など身体の重要な部分の体温(深部体温)を一定に保つよう調節しています。

そのため、寒い時は手足など末端の血流を抑えることによって、熱が体外に逃げるのを防いでいるわけです。

その結果、手足が冷えるのですが、これはある意味脳や内臓を冷やさないよう守っている証拠でもあります。大げさに言うと、生命を守るためにこのような機能を備えているのですね。身体のはたらきってすごいですね。

 

とはいえ、このような状態が決して良いわけではありません。

酸素や栄養素は血液を介して運ばれますから、血流が悪いと栄養状態も悪くなりますし、コリや痛みの原因にもなります。

また、冷えた状態は免疫力の低下にもつながります。

 

血流を良くして冷えを改善するためには、運動や食生活など日々の生活習慣の見直しが大事ですが、それ以外の方法としては、鍼灸もおすすめです。

 

鍼や灸の刺激は、局所的に血管を拡張する作用があり、また中枢的にも副交感神経を優位にして血管を拡張することが分かっています。

血管を拡張することで血流が改善され、熱が末端に運ばれて冷えが改善するというわけです。

 

湘南さがみはりきゅうマッサージでも、鍼と灸、特に温灸と棒灸を使って冷えの改善に取り組んでいます。

最近仲間に加わった温灸器。

ホカホカと心地よい温かさが伝わります。持ち手がついていますし、煙の出ない炭のお灸なので、自宅で自分で使うこともできます。

 

手足の末端を直接温めるより、内臓など身体の中心部を温めるように、背中やお腹に温灸、棒灸をしていきます。

例えば首や肩周りが冷える方は第7頚椎付近を、足の冷えに悩む方は、仙骨周辺を温めます。

全身を弛緩させてただベッドに横たわっているだけで、温かい血液が身体を巡り、硬くなった筋肉や関節が「ふわっ」とほどけていきます。

 

鍼灸で温活しながら、冷えにくい身体づくりを目指していきましょう!

 

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「何もしない」ことのススメ

湘南さがみはりきゅうマッサージは、治療を受けに来られる方に、

「頑張らなくていい」「何もしなくていい」「ただここにいるだけでいい」

時間を提供できるように心がけています。

 

私たちは小さい頃から、勉強でも習い事でも、目標に向かって頑張って何かをするための方法をいろいろと教えられてきました。

もちろんそれはそれで大事なことですし必要なことです。

 

しかしその一方で、何もせずただリラックスすることの重要性、またそのための方法というのは、教わった記憶がありません。

本当に、週にひとコマでも学校の授業でやればいいのにと思うほどです。

 

こうして休み方を知らないままに頑張りを強いられれば、当然心身は緊張し、疲弊してくるでしょう。

それを発散できているうちはまだいいですが、それ以上に蓄積が上回り、抑えきれなくなったとき、自律神経系やホルモン系などを介して様々な症状として姿を現わすのです。

 

それは、例えば

肩こり、腰痛 などの筋肉系かもしれないし、

便秘、胃もたれ、月経前症候群(PMS)といった内臓系かもしれないし、

あるいは不眠やうつ、不安障害、パニック障害、摂食障害などといったメンタル系かもしれません。

 

頑張りすぎた結果としてこれらの症状が現れたのなら、それを治めるためには「頑張らなくてもいい」「何もしなくていい」というメッセージを心身の奥底まで送り込む必要があります。

 

それはけっしてダラけることではなく、また表面的な気休めの言葉がけなどでもなく、本当の意味でのリラックス法を身につけるということです。

 

これは一朝一夕にできるものではありませんが、「まずはとにかくやってみよう」という気持ちがあれば大丈夫です。

一歩を踏み出したときから、すでに変化は始まっています。

鍼やお灸の感覚に包まれながら、「何もしない」世界を少しずつ体感していきましょう。

 

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灸について

 

湘南さがみはりきゅうマッサージでは、色々な種類のお灸を使用しています。

 

いちばん多用しているのは、「おわん灸」と呼ばれるもので、陶器製のおわんの上に火をつけたもぐさを乗せて使用します。

おわんを背中やお腹に置くと、輻射熱によりホカホカ、じわーっと体が温まります。

 

次いで使用しているのが、「棒灸」です。棒状のお灸を網付きのフードに差し込み、手ぬぐい越しに体表にあてて温めます。

背中やお腹はもちろんのこと、おわんを置きにくい首肩周りや手足、顔面部や頭部にも使用します。

棒灸は、体表にあてる時間によって、熱さ加減を調節できるのが利点です。

 

このほか「台座灸」と呼ばれる、せんねん灸のようなタイプのお灸や、もぐさを米粒くらいの大きさに丸めて燃やす「透熱灸」と呼ばれるお灸も、必要に応じて使います。

台座灸は「ソフト」「マイルド」など、熱量が低めのものを使用しています。

透熱灸はいちばん刺激がシャープで、一瞬チクッとしますが、体表にシールを貼りその上から燃やしますので、やけどの可能性はとても低いです。

 

ご自宅に訪問して施術することも多いため、透熱灸以外は煙や匂いの少ない炭化もぐさを使います。

 

これらのお灸を、鍼と同様、症状や部位、感受性に応じて使い分け、全体の刺激量のバランスを考慮して施術しています。

 

「お灸は熱い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、熱ければ熱いほど効くということはなく、我慢する必要はありませんので、どうぞご安心ください。

鍼について

 

湘南さがみはりきゅうマッサージでは、すべてディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。

 

よく使っている鍼の太さは、直径0.12〜0.18ミリのもの。だいたい髪の毛1〜2本と同程度の太さになります。注射針とは比べものにならないほど細いものです。

 

症状や部位、体質などによって使用する鍼の太さを使い分け、全体の刺激量を考慮しながらツボにうっていきます。

鍼の感覚は、ほとんど痛みを感じず、少しチクッとする程度です。

とはいえ痛みに対する感受性は個人差がありますから、痛みの程度をこちらで決めつけるのはよくありませんね。

 

心地よく治療を受けていただけるよう、事前に説明をしたうえで、確認しながら鍼をしますので、どうぞ安心していらしてくださいね。

 

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システムズアプローチ ~「こころ」と「からだ」の相互作用~

湘南さがみはりきゅうマッサージでは、

「こころ」と「からだ」の関連をとても大切にしています。

 

「こころ」のありようは「からだ」に影響を及ぼし、

「からだ」のありようもまた「こころ」に影響を及ぼします。

 

このように、「こころ」と「からだ」が相互に影響し合うシステムのことを

「心身相関」と言ったりします。

 

例えば、

ストレスなどにより不安や緊張、恐怖、憂鬱、イライラなどの感情が続くと、

自律神経系やホルモン系、免疫系に影響を及ぼし、

頭痛やめまい、耳鳴り、立ちくらみ、のぼせ、動悸、胃もたれ、便秘、下痢、月経不順、手足の冷え、不眠、アレルギーなど、

身体症状を引き起こし、

これらの症状がストレスに加わり不安や緊張、恐怖、憂鬱、イライラなどの感情を強め、

自律神経系やホルモン系、免疫系に・・・・・・

といった具合に、「こころ」と「からだ」は「円環的に作用し合っているのです。

 

自律神経失調症や更年期障害などの症状は、まさにこの心身相関システムが悪循環を起こしている状態と言えます。

また、一見して「こころ」とは無関係と思われる首こり、肩こり、腰痛といった症状も、実際は心身相関システムがはたらいているケースが多いのです。

 

湘南さがみはりきゅうマッサージでは、この「こころ」と「からだ」の相互作用の「システムそのもの」に着目し、そこに様々な方法を用いて変化を促していきます。

このようなアプローチの仕方を「システムズアプローチ」と言います。

 

ではどのような方法を用いるのかというと、そこにはまた様々なシステムズアプローチが介入してきてここには書ききれないので、また改めてお話しできればと思います。

 

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心ここにあらず

身体はいつも「今ここ」にあるのに、頭の中は心配や不安、後悔などで未来と過去を行ったり来たり・・・、そんなことはありませんか?

そんな、「心ここにあらず」の状態の時、脳は余計なエネルギーを消費して、「疲労して」います。

漠然と、ボーッと考え事をしているようでも、多くのエネルギーを使っているのです。

 

脳が疲れてくると、脳内の鎮痛システムや自律神経の働きが乱れ、身体症状として現れることもあります。

「身体症状」と「脳疲労」が密接に関わり合っていることも少なくないのです。

過去や未来を忙しく走り回っている頭の中を「今ここ」に留め、脳の疲れを癒してあげましょう。

 

その方法については、また改めてご紹介したいと思います。

 

「触れる」ということ

日頃、認知症の方への訪問マッサージ施術もさせていただいています。

 

目的はあくまでも筋力低下や関節拘縮を防ぐといった身体機能の改善ですが、マッサージの効果はそれだけにとどまりません。

 

認知症の症状は主に「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」の2つに大きく分けられます。

 

記憶障害や見当識障害など、脳の器質的な変化によって直接引き起こされる中核症状については、マッサージで改善されることは、私の経験上ありません。

 

しかし、本人の性格や周囲の環境、対人関係などを背景として現れる諸症状、BPSDについては、マッサージを行うことにより、特に精神的な落ち着き、不安や抑うつの低下といった改善が見込まれるケースもあると、経験上感じています。

 

マッサージによる「触れる」という行為は、認知レベルよりももっと根源的な、生物学的レベルへのアプローチなのです。

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